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hinodemukaidori

『あそこには日蔭もあり、風もほどよく吹いています。それに、草が生えていて坐ることもできるし、あるいはなんでしたら、寝ころぶこともできます。』   (藤澤令夫訳プラトン著『パイドロス』)

スクラップ・ブック

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 部屋の掃除をしていたら、懐かしいスケッチブックがでてきた。めくっていると、何かがはらり。昔かいてたムーミンまがいの漫画の切れ端でした。如意輪観音まがいの女の子の絵のページに挟まっていたようです。わりとお気に入りのコマ。まくらをぎゅってしている子がかわいい。眺めていると、どんな話だったか思い出す。机にむかっている方の女の子(?)が、郵便受けに入っていた手紙同好会からの入部のお誘い(アパート中の郵便受けに入れられていたスパム広告みたいなもん)を読んで、「とうとう私の文才を認める部活が現れたか…!」と勘違いして、その手紙同好会とやらに入部しようとする話。手紙同好会の部室まで行って、うさんくさくて目がいやらしい顔の会長*1(僕)と会うところまで書いて挫折した覚えがある。

 絵柄はムーミン、先輩後輩の女の子ふたりが一緒に暮らしているのは「ネムルバカ」、変なクラブや集団が登場するのは初期の「かってに改蔵」、手紙同好会は僕がつくったサークル(1年以上やっていたが最後まで部員はおらず、毎週会合の時間に集合場所でひとり、目印のりんごデニッシュをかじっていました)、ごたごたした郵便受けは学生寮にほんとにあるもの、主人公たちの部屋はまんま僕の部屋、タイトルにつかってる言語はこの時とってたハンガリー語…と、つぎはぎでできた漫画だ。自分がいいなと思ったものを、なんでもはっつけるスクラップ・ブック、この漫画はそう、さながら僕のスクラップ・ブックなのかもしれない……。(完)となんか妄想をくりひろげて今日もいちにち楽しかったです。6月の下旬から、家では麻婆豆腐しかつくってないし口にしていない話をしようとおもったんですが、それはまた気が向いたら*2。なんで急に麻婆豆腐の話をするかって?この記事もまた、今の僕をあらわすスクラップ・ブックだからさ……。(完)

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 この絵とか、画像フォルダに残ってるからよかったけれど、現物は行方知れずだ。ほとんどの漫画はどっかへいってしまった。当時の僕の部屋の様子がわかる。まだビールの缶とおつまみがちゃぶ台にのっていない。(缶) 「シャンデリア」という題だった気がする。

*1:大学に入って、少なくとも3人から、顔がいやらしいといわれました。で、その話をするとみんな「あー…たしかに」とか「自覚なかったの?」とか「目があれだよね、ゲスい」と優しい言葉を投げかけてくれます

*2:10日たらずで豆板醤のビンがからになりました